般若心経から読み解く

般若心経とは

 般若心経というと、思い出すのは奈良の薬師寺の故高田好胤管主のセミナーです。
 高田好胤管主は、「とらわれない心」というお話しをされました。一般的に、般若心経というと、「空」(「くう」とよみます。「そら」ではありません。)のことが書いてあり、空は「無」と同じであるから、とらわれない「無」の境地になることが大切であるかのように説明されます。
 そのような考え方があってもいいとは思いますが、私が考える般若心経の「空」は違います。「無」ではないのです。
 宇宙は、「色受想行識」という五つの世界(「五蘊(ごうん)」といいます。)と「空」の世界でできています。私たちは、「五蘊」の世界に住んでいるのですが、その「五蘊」はすべて「空」とつながっているのです。
 私たちが認識できる世界は、「五蘊」の世界だけです。その「五蘊」の代表として「色」が取り上げられますが、「五蘊」はすべて同じであると般若心経に書かれています
一方、般若心経では、「空の世界を認識することはできない」とも、はっきりと書かれています。
 「空」の世界は認識することすらできませんが、実際に存在し宇宙とつながり、また「色」を代表とする「五蘊」の世界ともつながっています。「色」の世界で起こることは、すべて「空」の世界でも起こっており、「色」の世界でこうしたいという気持ちは、「空」の世界でもこうしたいという気持ちになって表れます。
 般若心経には、「色即是空」と書かれています。また、「空即是色」とも書かれています。「色」の世界で思ったことは、「空」の世界で実現し、それが再び「色」の世界で実現するのです。
 般若心経は、成功法則を解説したお経であったのです。そのことを、よく認識しましょう。

空の世界

 私たちは、空の世界を認識することはできません。しかし、空の世界は現実に存在します。その空の世界について、般若心経では説明がなされています。
 空の世界は、不生不滅、不垢不浄、不増不減であると説かれています。

不生不滅(ふしょうふめつ
 空の世界では、生じたり、滅したりということがありません。空の世界自体も、生じたり、滅したりということがないのです。

不垢不浄(ふくふじょう)
 空の世界では、汚いとかきれいというものがありません。悪いことを思っていると、その悪いことが実現します。つねに、いいことを思い続けることが大切なのです。

不増不減(ふぞうふげん)
 空の世界は、増えたり減ったりすることがありません。だから、人の成功をうらやむ必要はまったくないのです。人が先に成功をすると、自分が成功する余地がなくなったと思い、焦ることがあるかもしれません。でも、そのようなことは全く不必要です。空の世界は無限にあるのですから、自分が成功する余地はいくらでも残されています。

 ただし、空の世界は、私たちの認識できるようなものではありません。色受想行識すら、空の世界にはない(無)と書かれています。だから、一般的に空の世界は「無」であるという人が多いのですが、空の世界には私たちが認識できるものがないというだけのことです。
 空の世界は、必ずあります。空の世界があるお蔭で、私たちの思いは必ず実現するのです。

クレスティーク上町台

 このホームページのあちこちで登場するこのビルは、平成25年9月に竣工したクレスティーク上町台というビルです。このビルの2階が、山下会計事務所です。
 クレスティークという名称は、このビルを建築していただいた積水ハウスの保有しているブランドです。そのブランドを使わせてもらったのですが、人からは、よくどういう意味ですかと聞かれます。
 クレスティークというのは、頂上という意味のクレストと、品質のオリティをつないだ言葉で、最高の品質という意味です。最高の品質の住まい・建物という意味です。

 私は、2000年になるころから、日本の景気循環は70年周期で、次のどん底が2016年であると主張し続けています。
 2016年になると、今の円の価値はなくなってしまいます。今の円の価値をその次の時代にまで持ち越すには、貨幣ではなく、物に代えておく必要があります。その代表が不動産なのです。
 国内で資産を残そうとするなら、不動産であるというのが私の主張です。金(GOLD)も確かに価値があるものです。しかし、金は保有している間は収益を一切生みません。売却してはじめて収益となるのです。
 ところが、不動産であると、保有している期間は、家賃収入があります。クレスティーク上町台の3階から上は、賃貸マンションで収益をもたらしてくれます。2階の会計事務所は、私たちが働いて、そこで収益を生み出すことができます。不動産は、保有している間、収益をもたらしてくれるのです。
 それなら、株式なども収益をもたらしてくれるということになるかもしれません。しかし、株式の保有期間中の収益は配当だけで、収益としてはわずかです。金と同じで、株式も売却すれば大きな収益になるかもしれませんが、保有期間中の収益はごくわずかなものなのです。
 私は、2016年のどん底に向けて。いい不動産を持つべきだと思い続けてきたところ、このビルを建設することができました。
 クレスティーク上町台は、資金がありあまってできたものではありません。土地の取得、建設、その資金などなど、すべてご縁によって完成されたものです。私には、ビルを建築したいという思いがあっただけです。
 思いは必ず実現します。般若心経に書かれていることが、まさに私の目の前で展開され、私自身が驚きを隠せないでいます。ほんとうに、思いは実現するのです。

思いは実現する

 私が人からよく言われるのは、思いが実現するのは、特別な人だけだということです。クレスティーク上町台ができたのは私の思いからですが、それができたのは、私が特別だからということを言う人があるのです。
 そんなことはありません。
 私は、特別な人間ではありません。家内からは、変わり者と言われていますが、ごく普通の人間のはず(?)です。それなら、思いが実現する人と、実現しない人とがあるのは、どうしてか、と質問されるのです。

思いが実現する人
 思いが実現する人は、特別な人ではありません。誰でも、思いは実現します。それなら、思いが実現しない人があるのは、どういしてなのでしょうか。
 思いが実現しない人というのは、ほんとうは思っていないのです。心の底からそうなりたいと、ほんとうに思っていることであれば、必ず実現します。しかし、口では思っていると言っても、心の底から思っていないので、そうはならないのです。
 思いが実現する人は、強く、そうなりたい、そうしたいと思っているのです。だから、実現するのです。特別な人というわけではありません。

強く思い続ける方法
 強く思い続ければ必ず思いは実現するのですが、人間は忘れやすいものです。今思っていても、しばらくたつとその思いもどこかへ行ってしまいます。明日になれば、その思いなど、どこへ行ったかわからなくなってしまいます。それでは、思いは実現しないのです。
 大切なことは、毎日、毎日、おなじことを思い続けることなのです。クレスティーク上町台ができたのは、私が10年以上思い続けていた結果でもあるのです。でも、思った以上にすばらしいものができたと思っています。
 毎日、毎日、思い続けるためには、どうすればいいのでしょうか。「思考は現実化する」という言葉で有名なナポレオン・ヒルは、思いを紙に書けと言っています。ただし、紙に書くだけではいけません。その書いたものを毎日見るのです。毎日見れば、見るたびに自分の思いを確認できます。そして、そうなると強く思うことを続ければ、その思いは実現するのです。
 くじけてはいけません。思いは必ず実現することを信じて、思い続ければいいのです。

世界を征服できる
 それなら、世界を征服したいという思いは実現するのか、という質問が出てくるのです。たしかに、世界を征服したいという思いも、ほんとうに強く、毎日、思う人があれば実現するでしょう。
 でも、人間が思うことは、今、自分が生きている世界だけでできているわけではありません。思いも、縁がない内容は、心の中に生まれてこないのです。
 その点について、親鸞聖人が弟子の唯円坊に対し、次のように言っています。
 上人の命令で「千人を殺せ」と言われても、唯円坊が一人も殺すことができないのは、人を殺す縁をもって生まれてきていないからだというのです。人は、縁をもって生まれてきたことを思うだけなのです。「縁もゆかりもない」という言葉がありますが、まさに縁がないことは、思いもできないのです。
 世界を征服するという縁をもって生まれてきた人があれば、世界征服を思うでしょうが、縁のない人は、そのような思いは生まれません。自分に生まれながらに備わった縁によって、思いは生まれてくるのです。だから、安心して、その思いを強くすればいいのです。
 一部のキリスト教徒には、人は生まれながらにして罪を背負っているので、人の思いはすべて悪だという人があります。それは、その信徒を増やすための策略でしかありません。人は、生まれながらにして、清く正しい思いを持ったすばらしい存在なのです。それが、生活をするうちに、いろいろな汚れにけがされて、悪くなっていくのです。
 もともとの思いは、清く正しいものですから、その思いを信じて、強く念じていれば、かならず良くなっていきます。世界征服などは、その縁がある人に思ってもれえばいいのです。自分は自分の思いを大切にし、深く念ずるだけでいいのです。

企業経営への応用

 個人の思いは必ず実現しますが、企業経営では、誰の思いが実現するのでしょうか。
 それは、社長の思いしかありません。社長の思いが、企業という形を通して、実現するのです。だから、企業をよくしたいと思えば、社長が、よい会社の姿を心に描き、強く思うことです。そうすることによって、その思いは実現します。

ビジョン経営
 よくビジョン経営と言われたりします。会社のビジョンを明確にし、そのビジョンに基づいて経営をしていくことです。
 そのビジョンは、即ち社長の思いです。社長の思いを、明確な数値など誰でも分かるものにしたもの、そればビジョンです。
 ビジョン経営では、社長の思いを明確なものにし、それを会社の内外に表明することが大切なのです。いくら社長の思いでも、社長以外の誰もしらないような状況であれば、それは社長個人の思いでしかありません。社長の思いが会社の思いになるには、その思いを社員や取引先の人が共有することが大切なのです。そうすれば、社長の思いから、会社のビジョンに変わるのです。
 社長の仕事は、そのビジョンの明確なものとし、社の内外に公表して、社員や取引先に受け入れてもらうことなのです。そうすれば、自ずから、社長が望む方向に会社は進んでいき、その思いが実現することになります。

コンサルタントの利用方法

 私が、思いは実現するというと、私がコンサルティングをすると、私の思うとおりに会社をよくすることができるのか、という質問を受けることがあります。
 コンサルタントの思いは、コンサルタントの思いでしかありません。社長が、心の底から、その会社をどのようにしたいと思うのかが重要です。コンサルティングを受けたとしても、社長の心の中が変わらなければ、何も変わるところはありません。
 コンサルタントと別のところに社長の思いがあるのであれば、コンサルタントの思うようにはならないのです。ほんとうにコンサルタントの言うことが正しいと思うのなら、それを社長自身が真剣に思うことです。コンサルタントはああ言っていたけど、そんなことは出来やしないと思うのであれば、そんなコンサルタントの指導は受けないことです。
 私が、思いは実現すると言うと、会社を思い通りにしてみろと非難する人があります。それは、筋違いの非難でしかありません。私は社長の思いが実現するということを言っているのですが、私がコンサルティングをするとしても、私の思いが実現するわけではありません。あくまで、社長の思いが実現するのですから、社長がどう思うかが重要なのです。
 コンサルタントの思いと違うところに社長の思いがあるのなら、コンサルタントの思いは絶対に実現することはありません。コンサルタントを使うなら、そのコンサルタントの意見を聞いて、社長自身の思いを変えることができるかどうかを真剣に考え抜いたうえで採用を検討すべきでしょう。

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